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記録はこちら 常任委員会記録(平成27年) | 函館市

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(1)

午後1時39分開議

○委員長(道畑 克雄)

・ 開会宣告

・ 議題の確認

1 調査事件

(1) 企業誘致による雇用創出について

委員長(道畑 克雄)

・ 議題宣告

・ 本件にかかわっては、11月11日から13日の日程で、鳥取市、松江市に対して行政調査を行った。委 員の皆様、お疲れ様でした。非常に参考となる大変有意義な調査であったと考えている。なお、行政 調査の報告書を今後の調査の参考としてお配りした。本日の調査だが、まず、前回の調査で確認した 資料 1 、企 業誘 致を推 進す るうえ で考慮 すべ きポイ ント のうち、( 2)競争 相手 をベ ンチマ ークす る から始めたいと思う。今後、企業誘致を推進する上で、必要な取り組みについて、企業誘致で実績の ある鳥取市と松江市への行政調査を踏まえて、各委員の考え、感想を聞きたい。

浜野 幸子委員

・ 人口はあまり多くはなく、こじんまりしているが、我々自治体と、県を持っている自治体は、企業 誘致であろうと、IT産業であろうと、当市は力が弱いのではないかと思い、うらやましくも感じた。 企業誘致をするためには、こちらであれば道の力を借り、こちらの経済界と一体になって企業誘致の 促進に力を入れていかなければ、北海道の玄関口である函館市として、物足りなさを強く感じた。

阿部 善一委員

・ 浜野委員と同感で、目の色が違うと感じた。行動力、積極性があり、何よりも市と県が同じ姿勢に 立って、同じ行動をして何とか実現しようとして一丸となっている。私は前にここでも言ったが、函 館市は、都市計画区域の見直しの問題が大きなネックになっている。企業は1日も早く来たいのに、 都市計画の変更をしなければ、できない部分があるので、将来的に函館市はどうなんだと提起したこ とがある。松江市は農振地域を解除して保安林の一部も解除し、そこに工場誘致のための土地を確保 した。帰ってきてから、都市建設部の担当職員に聞いてみたら「函館と北海道は絶対にそのようなこ とは で きま せん 。あり えな いこと です。」と いう ことだ ったが 、しか し、松 江市 は、 市と県 が合体 し て1年でやった。なんでできないかというと、いろいろあり、まず無理だと。飛びつき方というか目 の色が違うし、今後もこのようなことが続いていくのではないか。我々は、鳥取県や島根県や松江市 の競争相手ではなく、後ろをしょぼしょぼ走っていると感じた。

小林 芳幸委員

・ 全く同じだが、そのまちの特色というか、鳥取であれば中小企業というかものづくりしている企業 が姫路とかには多いので、そこからの誘致というのが目立っているのかなと思う。立地だとか、さま ざまな部分、自分のまちをよく知っているなと思った。函館に当てはめた場合に、どういうことが考 えられるかというのを行ってみて実感させられた。

中嶋 美樹委員

(2)

・ 私は今回、新人なので、報告書を書かせていただいて、改めて帰ってきて、再度いろんな資料を見 たり思いだしながら所見を書いたが、やはり目標を立ててやっている。鳥取も4年間で8社以上の企 業の誘致というのを2年でクリアし、さらに8社を目指している。阿部委員も言っていたが、住んで いる人たちや市の人たちの積極性というか、目標に挑むということが函館には足りないと思う。私は、 3年前に23、4年住んだ福岡から函館に戻ってきたが、函館は積極性とか一つ目標を掲げて最後まで やり遂げるとか突き進むということが、少し緩いかなと感じた。福岡は若い人たちが2、3人集まっ たら、すぐ企業を起こす。割と簡単に思い切ってやる。私の友達も企業を起こしてる人がいるし、週 末だけの企業を起こしてる人とかいっぱい近くにいて、それほど企業を起こすとか企業を誘致するこ とを難しいことと捉えていない。函館に戻ってきたらさまざまな、いろいろ難しい点があるなと思っ た。鳥取に行って、函館は何が足りないのか、何でできないのか、理由は何なのかなと荒木委員と乗 り物の中でいろいろ話しながら帰ってきたが、積極性ややり遂げる気持ちや粘り強さなのかなと。自 分のまちが過疎地に指定されている危機感というものを感じていない。そのようなところが問題点だ ということをすごく感じた。

藤井 辰吉委員

・ 私が感じたのは、今回調査に行った場所は持っている条件が違うなと。県庁所在地であったり、そ のほかの大きな収入があったりとか、条件が函館とは大きく違ったなと。その中で、今話に出ていた 県との連携というのは、県庁所在地であるので割と容易にできてしまった。また県と市が問題意識も 同じように抱えていたというように条件が違っていた。その中で見えてきたのは、結果的には企業が 求めているのは、手厚いケアなのかなと感じて、その手厚いケアをこちらで準備できるかどうかだ。 両市で話に出てきてたのは、住宅と通勤圏の距離感と、もう一つは、企業が何を求めてきてたのかと いう中で、鳥取だったか、人材を企業が求めていたが、失業率が高かったという状況が幸いして、仕 事をしていなかった方、求めている方がいたから、人材を確保しやすい場所ということで、ここに決 めましたという話が出ていた。函館は通勤圏としては近く、職を求めている方も数が多いというとこ ろでは、それらを自分たちの一つの強みとしてアピールすることができるのかなと思うが、わが土地 で島根県が持っていたような特異性の高い分野があるのかと言われれば、必ずしも秀でたものがある わけではないので、そこの特徴づけには工夫が必要だ。今回調査に行って、企業誘致に成功している ところが持っている条件の中で、我々函館にも、合致する部分、しない部分というのはどこなのかと いうことをはっきり見ることができたので、それを工場立地にも生かすことができればと思ったし、 島根県のスピード感を持った対応はすごいなと思ったので、実現できたらいいなと思った。

日角 邦夫委員

・ 鳥取の地図を見たときに、島根原発があり福井原発がありその中心にあるということ、なおかつ震 度3以上の地震を経験した方が何人もいないのではないかということで、地震もなく災害がない。あ の辺は広島などがあるが、企業が動くのは災害のリスクを減らすためということがある。さらには、 先ほども出ていたが、条件。2時間、3時間圏内に関西という大きな市場があるし、南には北九州と いう市場があり、それと函館を比べると地域的に全然違うと思った。企業誘致にかける情熱は、県の 人から直接は聞いてはいないが、市の思いが県に通じていて、重複した優遇招致をやっていてすごい なと思った。松江、島根県については、F補助金というのがあり、プログラム言語のルビーですか、

(3)

そう いう もの でも、 まちを つく ってい ける んだな と思っ た。I TはI Tで も、別 次元の ITな のか、 プ ログラムで教育をしたり、新たな事業を起こしたり、それが複数あるということで、函館でどうする かは別として、すごく勉強になった。

荒木 明美委員

・ 私も今回新人で初めてだったので所見を書かせていただいたが、帰ってきて思ったのは、まず危機 に感じた時に、どう行動するかということだ。鳥取では三洋電機が撤退するという大きなことがあっ たが、先ほど阿部委員がおっしゃったような、1年ででき得ないようなこともすごくスピーディに対 応したり、松江は本来、城下町で割とのんびりした感じなのかなと思っていたら、人口減少のことで、 10年から15年くらい前に危機感を感じて、ある一人の行政マンがルビーを見出して、これを何とかま ちづくりに生かしたいということで、開発者である松本さんにオッケーしてもらってまちづくりに生 かしたり、危機に陥った時に、どう本気で対応するかというところを実際に見てきて、すごく迫力の ある話だなと思った。やっていることはといえば、産官学の連携だとか補助金だとか、別にとっぴな ことをやっているわけではないが、うまくきちっと回っている。松江でいえばルビーが地域ブランド になって、それがフックになって、ほかの関連産業だとかプログラミングで国際的に有名になるだと か、企業誘致にプラスして地域振興もできてしまっているというところがある。函館にも同じように 例えば、ルビーではないが、何か一つキーになるものがあれば、いいのではないかなと思った。

井田 範行委員

・ 私も皆さんと内容は同じだ。鳥取だが、三洋電機の城下町ということで、企業誘致の取り組みが非 常に遅かったという印象だ。常々思っているのは、トヨタ自動車のような大規模なところがどんと来 て、という思いはあるが、リスク分散ということを考えると、中小規模のところを複数誘致していく ことの重要性を感じた。また鳥取で首長がマニフェストの中で、企業誘致だということで力を入れる と職員全体も含めて、そういう形になっていくのかなと思った。その一例では、私の記憶では、県庁 から出向で企業誘致の担当者になり、ちょっとこちらでは考えづらいが、皆さんのおっしゃっている とおり、県と市の連携が極めてうまくいっているなと受けとめた。ちょっと気になった部分では、私 が前に定例会でも言ったが、雇用がふえても非正規がふえたら意味ない。まずは正規、非正規の前に 有効求人倍率を1にしましょう。1にした時点で非正規、正規という議論をしていきましょうという 取り組みを進めているということで、この辺も、なるほどなと思った。企業誘致でサントリー、これ が農地転用、保安林解除を1年間でクリアしたということは、職員のコメントでは国への誠意が伝わ ったということを言っていたが、確かに職員のやる気の問題もあるが、政治的な由来もあるのかなと いうふうに私は感じた。高速道路の関係で、今、函館も新幹線が来るが、新幹線も重要だが、物流と いうことになると、地形は違うが、高速道路も企業誘致と物流という意味から極めて大きいと思う。 松江も、官庁の出先が多くて、エネルギーの関係もあり、これも取り組みが遅かった。ただ、ここも 市が県庁所在地ということもあって、窓口が混乱しないのかと思ったが、極めて一体感のある取り組 みをしている。また、ここの取り組みとして企業誘致推進員というのを大都市圏に配置している。10 件見に来ると3割は企業進出しているということで、かなり高い確率なのかなと思った。2つの県は 財政的な部分も含めてトップクラスの支援制度をやっているなと思った。まとめとして、両市の特徴 は、首長の強い思い、豊かな財政、県との一体的な取り組みと、この3つを強く感じた。

(4)

委員長(道畑 克雄)

・ ありがとうございました。それぞれ皆さんに感想をいただいた。既に、函館市との比較の中で、函 館に足りないところ、見習うべきところが浮き彫りになっているのかもしれない。県と一緒にやって いることでいけば、北海道と函館市は、そのような関係になっていないこととか、やる気の問題、目 標を立てたらそれを実現するということや、担当者を含め熱心さの部分は見習うべきところが多いの かなということが出されていたが、今回の調査をしてきたことを踏まえて考えた時に、3以降の部分 で議論になるかもしれないが、皆さんが既に言われた中に、皆さんの考え方が出ているが、それぞれ 発言いただいた中で、函館市として今の状況はこうだけれども、さらにやっていくためにはこういう ことも必要だというようなところについて、ほかに発言があれば出してほしい。

阿部 善一委員

・ 先ほどとも関連して、やる気の問題などがあるが、私も飛行機の中で考えてきて何で北海道と違う んだろうと。北海道は公共工事で食ってきたと言ったら語弊があるが、国の大規模な公共工事がずっ とあ って、 今、 5,000億 円切る か切 らない か、前 は1 兆円ぐ らい の北海 道開発 局の 予算が あって 、何 年か前から半分くらいになったはずだ。国から大きな仕事を持ってくるというのが、大きな政治家の 力試しみたいなことで、それに頼る部分というのが、ずっと続いていた。函館だけではなく北海道全 体がそうだ。予算が今は半分に削られて、オーバーを着ていたが、剥がれて寒い思いをしてやってい るという感じだ。では何をしたらいいのかということで、千歳などはそのことに気がついて飛行場を 生かしたまちづくりをやってきて、流通面の有利さもあって伸びている。後は苫小牧が少しだ。それ くらいのものだ。北海道全体の気質というのが九州なんか行くと全然違う。おとなしいというか、の んびりしているというか、それがいろいろなものに影響していて、そうした心理的な部分が結びつい ているのではと思う。

佐古 一夫委員

・ 視察に行ってはいないが、普段から思っていることがあって、このまちの歴史が、経済の進展を阻 害してきたという部分が非常に大きいと思う。それは何かというと、昔は函館の大地主というのは、 いろいろな公共的なものを自分の懐を痛めながら、市にいろいろ貢献してくれた。ところが、今、市 内の一等地を見ると、駅前にしても本町にしても、あるいは五稜郭駅前にしても、特定の地主が全部 土地を押さえている。したがってバブルの頃も含めて進出した企業は、ここに建物をつくって、ここ で頑張りたいという話を持っていっても土地は売りませんよと、高い権利金を取るので、そうなると 引っ込んでしまう。企業誘致というのも、必ずしも大企業が広大な土地を必要として出てくるとは限 らない。先ほどもどなたかもおっしゃっていたが、中小が出てくるとすれば、地域に根ざした形で活 動していきたい。そのためには市街地に拠点を求めたいというニーズも結構あると思うが、このまち はほとんどそういうところが押さえているので不可能だ。私有財産だから難しい部分はあるが、一度 くらいどこかで、何らかのアクションを起こしたらどうかと常々思っている。固定資産税収入が経済 の状況とかかわりなく安定した収入になる。東京でいえば六本木ヒルズひとつで、何百億税収入が入 っているかわからない。そのようなものが函館には非常に少ない。それもそういうことがつながって いると思う。これは難しいが、その辺どうかと日頃思っている。

阿部 善一委員

(5)

・ それはある。西部地区がなぜ高齢者ばかりふえているかというと、下水直せ、家賃上げる、権利金 上げる、何々上げるとなって誰も住まない。私有財産だからどうも・・・

佐古 一夫委員

・ そこのところが難しいのだが・・・

井田 範行委員

・ 私前回も経済建設だったが、駅前通の活性化という話で、結局その話が出てくる。確か高松市丸亀 だったか、大地主も貸さないわけではないが、どこの馬の骨かわからない人が来ても、それは貸しづ らい。しかし、ある程度担保ある人が、例えば行政などが責任を持って、広く50年とか借りてくれる など形を作ってくれるのであれば前向きにという話もあるので、作戦としては、駅前であれば行政が いいのかティーエムオーがいいのかわからないが、担保したところが、ある程度まとめて、ウェルカ ムとやると意外とうまくいくのかな、ということを自治体でそういう取り組みをやっていたので、そ れも作戦の一つだ。私有財産をどうするというのは限界があるので、行政ができることはそのような 形なのかなという受けとめをした。

浜野 幸子委員

・ 今の話と佐古委員の話に絡むが、大門地区に大きな店舗をつくるという話は何回か新聞紙上等で浮 き上がってはきているが、そうなると旧地域に根ざしている商店街の方であれ、企業であれ、大きい ものが来ると自分たちの経営が衰えてくるということで、大門中心市街地の活性化をある意味で抑え た時期が結構あった。例えば大きなスーパーが来たいという要望をし、それに市民はすごい期待をす るが、このまちで育った企業が、それによって営業できなくなるという平行線のもとで、このまちも 随分衰えてしまった。今ようやく新幹線でちょっぴりだが、明かりが見えたというのが現状だと思う。 苫小牧や室蘭は道が一生懸命になって、車産業であれ、大手企業を誘致している。なぜ、この地域に はたくさん土地があるのに、函館を無視しているのかわからない。苫小牧は、企業誘致で就職活動も すごくいい状況だという話もある。これからの若い働く人にとっては、期待感が薄れつつある中で、 もう少し何かいい方法があればいいと思う。

藤井 辰吉委員

・ 函館市が今後どのように動いていくかという話だが、企業側のニーズにあったものをこちらが用意 しなければいけないだろうなと思っている。どちらかというと企業誘致よりも、既存の函館が持って いる産業を強化していく方が、私の中では、優先かなと思っているが、本気で企業の誘致をするので あれば、企業が何を求めているのかというのを、我々が知らなければならない。鳥取は、企業誘致の チームを組んでいると言っていた。正規職員と非正規職員の3人だったかで、市内の既存の企業のヒ アリングをしているという話をしていた。函館も確か市内の企業をぐるぐる回っている経済部の方が いる。その方は、あくまで函館市内のことをいろいろ吸い上げているが、本気で企業誘致をするので あれば、函館市も能動的に積極的にいろいろな企業に足を踏み入れて、どうだったら来てくれるのか、 企業が立地を変える場合、我々が今回聞いてきた、いろいろなリスク分散などの条件に函館市はどの 程度まで応えられるかという、セールスをかけながらヒアリングをするチームをつくるというのはど うかと思っている。函館市に今何が必要かというところでは、一歩目はそこかなと思った。

委員長(道畑 克雄)

(6)

・ (2)のテーマっていうのは競争相手をベンチマーク、いわゆる基準として函館市として必要な取 り組みを押さえるということで、要するに競争相手となるようなところたくさんある。自治体、道内 もそうだろうし、場合によってはこれから新幹線時代で東北だとか北関東もあるかもしれない。今回 鳥取と松江を見てきた上で、少なくともそういったところよりは下回るような取り組みだったらだめ なんだろうと。今藤井委員も言われたが、それで函館市としてはそういったところと競争して企業誘 致の獲得をしていけるようにするのであれば、あとは函館にとってどういうことが必要になるだとか、 極めてマクロに、ざっくりした話も含めてになるかもしれないが、今、佐古委員や井田委員や阿部委 員から言われた部分については、例えば行政以外でも民間の協力がもらえるようなところがあれば当 然もらわなきゃならないだろうし、といった話になっていくのかなと思う。

阿部 善一委員

・ 発想を逆にして、どういうアンケートのとり方をするかは別として、何社かに、今後、リスク分散 でも企業拡大でも、どういう地域を望むか、また逆にどういうところは行きたくないかという、行き たいところより進出するための障害があるものは何か、どういうものかというアンケートや調査の仕 方もあると思っている。メニューなどどこを見ても、幾ら出す、何パーセント出すという、大体似た り寄ったりだ。それでも、ここを選んでここを選ばなかったという、それはそれなりの理由があるは ずだ。それは産業別で違うかもしれない。函館はどの産業の分野を企業誘致するのか、全般的な話で いくのかということを、しぼれるのか、しぼれないのか。そのためには、企業進出したところ、しな いところ、いろいろ選んだところを比べて、なぜ函館は選んだところと比べてだめだったのか、逆の 発想の論点をつなげていければいいなと思う。

藤井 辰吉委員

・ 私も大賛成で、今、ニーズを聞いてもらうというのは、先ほど私も言葉の中に出たが、函館市がど の程度応えられるかという自分の位置を一回整理した方がいいと思う。企業が求めているいろいろな 中で、自分たちがどの辺にいるかということを、多分まだわかっていないんじゃないかと思うので、 我々の土地がそのことにどれだけ応えられるか、位置取りを自分らの中ではっきりさせた方がいいと 思う。そのためのチームを組んだらいかがかなと思う。

佐古 一夫委員

・ きっと企業というのは目先にあるメリットには、ほとんど関心を示さないと思う。彼らは、函館に 来たからには、ずっとそこで企業として仕事をしていきたい。来たときは悪くても、後でよくなる要 素があれば来たい。判断材料というのは、そういうところにあると思う。目先の税金だとか何かをサ ポートするというのは、行政機関がやるそのようなものを超えた能力できっと調査をしているから、 藤井委員が言われた、ここの状況をこの人たちが判断できるように、さまざまなデータを提供すると か、函館は20年たったら、こういうまちになりますよとか、そういう方向からいかないと、今、ここ に餌と言ったら失礼だが、ぶら下げて来てと言ってもどこも来ないような気がする。雇用の状況だと か、自然的な地理条件とか、電気はどのように供給できるとか、ニーズがふえても供給できるとか、 水はこのように確保できるとか、データをわかりやすく提供すると、その中から、向こう自身が判断 して来るようなとこがある。だから、そのための窓口は絶対必要だと思う。これを検証するためにど こに聞いたらいいんだとなった時に窓口があればいいのかなと思う。

(7)

委員長(道畑 克雄)

・ 今、佐古委員が言われたのは資料2にも、経済産業省が、今、企業立地したところは何を選定理由 としたのか、函館ではこれとこれが強いというものがあればセールスポイントになっていくという可 能性はあるかもしれない。

小林 芳幸委員

・ 今回、視察に行って、函館市という部分で考えた時に、北海道という時点で雪があったり、特に函 館の場合は、近くに大きなまちがない。孤立している。流通面が不便だ。マイナス要因が多過ぎると いうのが、今まで進まない要因の一つだと思う。その中でも何かあるのかと探していかないと難しい のかなと思う。お話を聞いた中でも、社員が来るのでソフト的な部分で、学校だとか病院だとか、そ ういうところで選ぶという話も聞いた。頑張れるとすると、立地的な部分でマイナスであれば、そう いうところで頑張るとか、さまざま考えようはあるのかなと思った。

委員長(道畑 克雄)

・ いろいろ意見をいただいた。今日、ここで決めるということではないが、取りまとめると(2)の競 争相手をベンチマーク――これは基準としてという意味だが――必要な取り組みを押さえるというこ とで、今回、企業誘致で実績を上げているほかの自治体を見てきて、先進地を基準に考えると、函館 市は何をしなければならないのかということが(2)のテーマになると思う。藤井委員が言われたよ うに、何ができるか、まず、そこからでないとならない。十分、行政も民間も含めてきちんと考えら れているのかということがある。県と市のかかわりということでは、相手がある話ではあるが、北海 道は何とかならないのかという思いもあった。先ほど出た地主の問題は、あまりストレートに表現で きないが、協力いただける部分があれば、民間の方たちにも協力いただくという方策がないかだとか。 また全体の財政状況にもよるが、予算がどれくらいつけられるかということ。そうしたところが少な くても成功しているところと全く条件が同じというわけではないが、マイナスがあるということを差 し引いた上で、自分たちがどういうところで立脚できるのかということを、まずつくるべきだ。その 上で阿部委員がおっしゃったように、うちはこういうことができるので、アンケートなどもとりなが ら立地を考えていくべきではないかということや、見てきたところは、情報収集に常に回るというチ ームもあるということで、そうしたことがつくれないかなどという話になるのかなと、皆さんの話を 聞いて受けとめた。ここまでやればいいというのが、ストレートにないとすれば、今、言ったことも 含めて、函館ならではの企業誘致の体制として、できるだけ高いところを目指してつくっていくとい うところから手がけていくということになると思う。目標は、少なくてもよそでやっていることくら いは、お金がどれくらいつけられるかというのは、議会での議論が必要になるが、そこら辺まで何と かやるということで取り組みをすべきではないか。その上に立ってやっていくうちに、うちとしては、 ここまでいけばというようなことが、できてくるのかなと感じた。(2)のところはいかがか。

井田 範行委員

・ 皆さんの話をいろいろ聞いて、ふと思ったが、話が前後になるが、企業誘致ということで絞ってい ったが、その前に議論すべきだったのは、函館市は今後は何で食べていくのかという部分をきちっと 捕まえてから絞り込めばよかったのかなと思う。ただ、ここまできてしまったので企業誘致で・・・

阿部 善一委員

(8)

・ 企業誘致で、今、視察報告をやっているのだから、それは別の機会だ。

委員長(道畑 克雄)

・ 言われたとおり、企業誘致だけをやっていればいいのではないので、企業誘致ということで捉えた 場合に函館市は何を取り組むべきかという上での話で、それができても、ほかができなかったら、ま ち全体としてはどうだということに当然なっていく。(2)の競争相手をベンチマークするところは、 いろいろ皆さんから出された考えている課題をクリアしていけるような体制をつくっていくことにな ると思う。加えて、先ほど言ったが、どれだけ補助金をつけられるだとか、北海道はそのような補助 金を、鳥取県、島根県のようにやってくれるのかというのは、相手がある話で、そのようになるとい う確証はないが、少なくても、そのようなことも市としては求めていかなければならないとなれば、 取り組んでいただくということにもなるかと思う。トーンとすれば、そういうところで(2)のとこ ろは、まとめたいと思うがいかがか。(「異議なし」の声あり)

・ 次に(3)広域連携についてだが、前に配った資料3のとおり、北斗市、七飯町と「函館地域産業 活性化協議会」を設置し、企業誘致推進員の首都圏配置など、連携して企業誘致を推進している。調 査した鳥取市、松江市は県と連携し、取り組んでおり、また、松江市においては島根県内の市町村で 誘致対策協議会を組織し、大阪、東京、名古屋、広島の4箇所で誘致セミナーを開催し、各自治体の セールスポイントをPRしているとのことだが、先ほど皆さんからいただいた意見と重複するかもし れないが、広域連携というふうに見た場合に、今抱えている函館市の課題や連携する必要性について、 皆さんから意見があれば伺いたいがいかがか。

阿部 善一委員

・ それぞれ、おらが町、おらが村というものが全面に出るから、どうしてもなかなか難しい。気持ち としてはわかるけどもという話になってくる。ただ言えるのは、産学官をこれから強化していくとい うのはいつも毎年出てくるが、成熟していかない。研究機関をつくって、それを生産力アップにつな げていく、実利を求めていく、そのために生産力をアップしていくというがさっぱりだ。何なんだろ うといつもイライラしている。大学があります、高専があります、何がありますと言っておきながら、 全然機能していない。函館が生きていくには、そういうものを取っかかりにしていくしかない。いろ いろな分野で先進地になっていかないと、どうやって食っていくかということになる。今のところ、 新幹線頼りになっているが、それも限界がある。それが全てを解決してくれるわけではない。

井田 範行委員

・ 今の話だが、これも視察に行ったまちにヒントがあって、職員が一生懸命にやっていて、短期間で 一気に物事を決めたとか、産学官もやはり職員に一生懸命やってもらうためには市長のリーダーシッ プという形になっていく。函館市の市長のリーダーシップの部分がかなりある。議会も大きいが。雇 用創出だということを全面にやっていくと職員も走り出し、産学官連携も言葉ではない実績的なもの が出てくる可能性がある。議会の本会議で10回言うより、どんと大きく出せれば職員は方針を見るの で走り易くなるという印象がある。いい方法があるかわからないが。

阿部 善一委員

・ いろんな地域で、いろんなことをやって成功しているところの事例を見ると、必ず共通しているの は、職員の中に、いい意味で何とか馬鹿と言われるくらいそのことに特化して、全身全霊をかけて、

(9)

生涯、人生かけて取り組んでいる職員が必ずいる。そういう人は、先駆的にいろいろなことを引っ張 ってきて、それに民間も協力するし、学術的なものも協力体制を組んでいくということで、ほとんど 成功している事例を見れば必ずそこに鍵がある。

井田 範行委員

・ ジョブローテーションの問題も出てくるのか。専任職のようなイメージか。

阿部 善一委員

・ そうだ。

佐古 一夫委員

・ 特に産学官で言えば、学の方に物を頼むようなレベルの話がまず少ないのではないのか。今、阿部 委員が言われたことに絡むが、それを嘆いていてもしょうがないことで、あなたの会社はこういうこ とができるのではないかと、こういうことを、ここの大学と連携して調査してみたらどうかと、それ を進めるのは官の仕事かも知れない。このままだと、きっと市内でいろいろな会社をやっている方が、 にわかに学と連携したらいいかなというアイデアは、あまり聞かない。せいぜい聞くのは、元々やっ ている中でもう少し効率的にできないかとか、従来の流れであって、新しい発想に基づいた産学官連 携の産業、仕事というのはレベル的に・・・我々がそういうことを言ってもしょうがないが、そのよ うな状況にあるのであれば、どうしたらいいかということで、阿部委員が言われた官の方から、うま くつなぎ合わせるような接着剤のような人間がいないのかなと思う。確かに未来大学などはすばらし いと 思 うが 、 あそこ のIT 技術を 活用す るよ うな 仕事を 市内の 誰かが 提案し てい るの かとい うと、 な かなかなくて、官の方がそこに対して、てこ入れをしてあげるという官の部門があれば、経営してい る方も、うちの会社はそれの半分くらいのノウハウがあるので、あとの半分は未来大さんにお願いし て協力してやってみようとなる。東京あたりでは、黙っていても企業がどんどん、あの大学、この大 学と。大学によっては自ら企業を立ち上げてやっている。マグロでも何でも全部、大学でやっている。 そこまでいかないとしても、きっかけを官の方で、つなぎをつくってあげたら、という気はする。

委員長(道畑 克雄)

・ 産学官の話だが、今回、見に行ったところで、島根であれば島根大学で連携の室を設けて、うちで 言うと工業団地のようなところに建物を建てて、いつでも相談できますよというふうになっている。 先ほど議論した2番目で、そういったことがなければ、例えば立地した企業が、ちょっとこういうと ころで技術的に相談したいということがあっても、うちはないんですとなってしまうので、函館市と してはやれる体制を組み込んでいくべきかなと思う。それはやはり(2)のところに入っていくのか なと思う。地域連携の部分ではどうか。北斗市と七飯町で三者でやっているという部分で、企業の規 模にもよるが、例えばトヨタとか日産が一つどんと建てば、何町にまたがってつくって、何市と何市 で働いている人は2万人だとか、そのようになれば意味があるかもしれないが、物にもよったりもす るのかなと。必要ではないとは言わないが、それでずっと進めていった場合に、逆に地域の連携をし なければ、しなければでやっていくと、それぞれのいいところが発揮できないということになってし まうと思う。

佐古 一夫委員

・ メリットがあれば、黙っていても寄ってくる。

(10)

阿部 善一委員

・ 企業誘致よりも難しいかもしれない。

佐古 一夫委員

・ 敷地は七飯町にお願いしますとなれば、はいどうぞになる。いやとは言わない。

委員長(道畑 克雄)

・ 一概に論じるのは、地理的な問題も含めて・・・

佐古 一夫委員

・ ではどうするという話をした場合に、函館のほうが巨大だから、いろいろなアイデアを出しても、 おいしいところは函館が持っていって、そうではないところを我々のまちに分担するのではないかな ど。あまり強化しなくても計画している中で、向こうの協力が必要だというときに話をすれば、すぐ オッケーではないか。

委員長(道畑 克雄)

・ 分野によっては、もっと意思疎通して密にしていかなければならないというのは物によってはある。

・ (4)既存立地企業サポートに徹するだが、本市においては、所管部局で企業や関係機関への訪問 活動を行っているが、調査した鳥取市では、非常勤の職員を雇い、市内の企業を日常的に回り情報収 集を行って誘致した企業も含めて、市内の企業の状況を把握するとともに、誘致企業のフォローアッ プを行う。また松江市は、県と一緒に年に1回訪問するとともに、いつでも訪問できる体制はとって いるという話があった。既存立地企業のサポートについて、誘致した企業がいくつかあるが、そうし たところへの取り組みということも含めて、本市の課題等について意見、発言はあるか。

阿部 善一委員

・ 2年くらい前に新聞に載っていたが、夏のイカ、生けすイカが水温が上がって死んでしまうという ことがあって、水産課を通して工業技術センターの方を紹介してもらって、今ある水槽に簡単な機械 でイカが死なないようにできないかと話をして、やってみるということになって、来年水産課で予算 をつけて本格的にやるとなったが、予算をつけなかった。函館の産業の一つであるイカの配送もだめ になった、イカもとれなくなってしまったし。そういうことに行政というのは全然目を向けないで、 何に目を向けているかわからないが、そういう細かいことが欠落している行政の中において、大きな ことをやろうと言っても無理な話だ。そのように悲観的にならざるを得ない。地元の企業、地元の人 たち、既存の人たち、漁師であろうが、農家であろうが、会社をやっている人であろうが、もう少し 大事にするということが根底になければ、悲観的だが何をやってもだめだと思っている。

佐古 一夫委員

・ 従来から、このまちはいろいろなチャンスを逃すので有名だ。旭川医大を逃した。これは事実で、 相手にしない。私も現実に、そのような目にあったことが1回ある。あるフットボールクラブが函館 に本拠地を置きたい。いいですねと教育委員会と話をしたら、千代台陸上競技場は陸連がだめだとい うから使わせないんだと、これで一発で終わりだ。役所が陸連を説得するということがない。そうい うまちだ。経済建設常任委員会で、既に誘致した企業の本社に一回お尋ねしたらどうかと思う。ここ では、我々がお尋ねしても地元だから悪口を言いづらい。本社はいろいろ思っているから、何が足り ないのか、どう悪いのか、あるいはどういいのか含めて、一回、本社をみんなで訪ねるとかしないと、

(11)

今ここで議論をしても、名案、決め手が出てこない。もう少し知識を深める意味で、来年あたりそう いうところへ行ってみたらどうか。何でこれを生かせないのとか、遠くの人たちはわかる。我々は、 日常に見ているから大したことないと思うが。私たちはそういう認識がよろしくないのではないか、 把握をしていないのではないか。機会があれば、経済で行ってみたらどうか。

委員長(道畑 克雄)

・ ご相談だが、ここで午後の休憩をとりたい。

・ 休憩宣告

午後2時40分休憩

午後3時00分再開

委員長(道畑 克雄)

・ 再会宣告

・ (4)既存立地企業サポートについて議論をしてきた。お配りした資料の(1)のところにも、よそ の自治体の例だが、ポイント、考え方ということで、経済産業省の企業立地を通じた地域活性化につ いて の 資料 か ら抜粋 したも のを 掲載し てい るが、 先ほど 発言い ただ いた ほかに 発言は あるか 。(「 な し」の声あり)

・ (4)は資料の方も参考にしながらまとめていくこととしたいと思う。

・ (5)スピーディーな対応を可能とする体制整備についてだが、本市では、企業誘致推進員の活動 とあわせて、今年度から、企業誘致アンバサダー制度を導入し、本市の企業立地環境等を広く紹介す る体制をとっている。鳥取市においては、企業立地を支援する専門の課を設けるとともに、企業誘致 については追い風が吹いている流れを逃さないよう、早々に競争力のある工業団地を整備し、誘致で きるものは誘致していく体制をとっており、松江市においては、定住促進と雇用の場の創出を図るた め、企業立地にかかるセクションを設置しており、人材確保のためUIターン就業希望者と企業との 雇用関係成立のあっせんなども自ら行っているということだ。これまで出していただいた意見と重複 する か もし れな いが、(5 )のス ピーデ ィー な対 応を可 能とす る体制 整備に つい て、 函館市 の課題 等 について意見、発言はあるか。ちなみに資料1に先ほどと同様に、他の地域の例だが、スピーディー な対応を可能とする体制整備ということで記載しているので参照してほしい。資料にも書かれている とおり、企業の利便性を図ることができれば、スピーディーな対応ができるということになるのかな と受けとめたが、そういう方向での取りまとめを考えていきたいが、よろしいか。(「異議なし」の声 あり)

・ 資料の1にも書いているが、企業誘致を推進するうえで考慮すべきポイントを踏まえ、今日は(2) から(5)まで調査を行ってきたが、ここで今後の調査の進め方について相談させていただくが、正 副としてはこれまでの調査と、今日皆さんから出していただいた意見をもとに、課題等を整理したう えで、まとめに向けた協議を行っていくのも一つの方法ではないかと考えているが、いかがか。(「異 議なし」の声あり)

・ そのように確認する。本件については、これまでの調査を踏まえ、課題等を整理し、次回以降まと めに向けた協議を行っていくため、閉会中継続調査事件とすることでよろしいか。(「異議なし」の声

(12)

あり)

・ 異議がないので、そのように確認する。お諮りする。ただいま決定した閉会中継続調査事件につい ては、先ほどの理由をもって、議長に申し出たいと思う。これに異議はないか。(「異議なし」の声あ り)

・ 異議がないので、そのように決定する。

・ 議題終結宣告

2 その他

委員長(道畑 克雄)

・ 各委員から何か発言はあるか。(「なし」の声あり)

・ 散会宣告

午後3時06分散会

参照

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